当社技術
設計の考え方
当社では、ターゲット市場において使用される具体的な用途に基づき、その仕様を明確にする。つまり、目標を定め、それを達成するための設計を行っていきます。原料から加工が一つ進むとき、次工程に何が要求されるのかを明確にしつつ、最終目標達成に繋げていきます。

ポリマー設計・合成
1.弊社では、主としてエポキシ樹脂、ポリイミドを扱います。 |
2.求められる特性を発現させることを目的に、メイン樹脂にアクリル樹脂、ポリウレタン等の複合化合成を行います。 |
3.弊社では、以下の特性で複合化の実績がございます。 |
耐熱性 耐屈曲性 高延伸性 離型性 感光性 高接着力 |
可溶性 透明性 低反り性 低熱膨張 低誘電特性 スイッチング |
フォーミュレーション
フォーミュレーションは、配合の妙と言われます。 |
ポリマーの特性だけでは補えない性能を出すために、異種/同種、硬質/軟質ポリマーやオリゴマー、添加剤、無機充填剤等々、を適切に選択、配合比はもちろん、配合順、混錬条件を適正に行い、目的の性能を発現させる技術です。 |
この技術の達成には、配合する原料が、それぞれ何処にどのような形で存在し、それぞれがどのような相互作用を受けているのか?を把握する必要が有ります。 |
配合原料により、その配合過程、乾燥、硬化、加工工程で、時間に依存し変化するモルフォロジーが性能を変えていきます。 |
フィルム化
フィルム化は、溶液法、溶融法、そして必要に応じ延伸、ラミネートを行います。 |
1.塗工 : 基材上に樹脂溶液を塗工、乾燥、フィルム化 |
2.押出:押出機を通して、連続的に樹脂を溶融、押出、フィルム化 |
3.延伸:1または2のフィルムを一定方向に延伸 |
4.ラミネート:樹脂/樹脂、樹脂/金属を融着または接着剤を介して貼り合わせ |

接着
接着力は、以下のようなプラス効果とマイナス効果の差として現れます。 |
プラス効果は、化学的な結合力、物理的な相互作用絡み、機械的な絡み、強度であり、以下の6つが主要因です。 |
1.接着剤/被着体それぞれの持つ官能基間の反応(化学的) |
2.接着剤/被着体それぞれの持つ極性基の相互作用(化学的、物理的) |
3.接着剤/被着体それぞれの双極子の配向・分散効果(物理的) |
4.接着剤内、接着剤/被着体間の分子の絡み(物理的、機械的) |
5.被着体表面の凹凸(物理的、機械的) |
6.1~5の複合効果 |
マイナス効果は、表面の汚染、残留歪、ボイド等の欠陥により現れます。 |
プラス効果、マイナス効果共に、使用方法、環境等により非常に多くの要因が考えられるため、状況に応じ、課題を明確にし、対策を講じる必要があります。 |
つまり、接着力を向上させるためには、プラス効果をより大きく、マイナス効果をより小さくすれば良いわけですが、使用する樹脂や被着体、環境等によりできること、できないことがあるため、ケースに応じた的確な設計が必要となります。 |

お問い合わせ
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